フラワーアレンジメントの基本・基本形~フラワーアレンジメントの基本は自由なアレンジに繋がる~
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フラワーアレンジメントの基本・基本形~フラワーアレンジメント基本は自由なアレンジに繋がる~
フラワーアレンジメントを習おうと思われる方の中には、フラワーアレンジメントの基本、基本形は必要なのかな?
と思われる方がいらっしゃると思います。
わたしは花の仕事を始めてから31年(2024年現在)になります。その経験からフラワーアレンジメントの基本を学ぶことが、自由なアレンジにへの近道だと感じています。
自由にアレンジをしているように見えるフラワーアレンジメントはほぼ基本をもとに展開されていると言っても過言ではありません。
フラワーアレンジメントをはじめて習いますという方や、以前習っていましたが一人ではできるようになりませんでした。という方はフラワーアレンジメントの基本から学ばれると自由なアレンジへの近道になると思います。
この記事はアトリエジューンを主宰し、一般社団法人フラワーワークスジャパンの理事を務める石井純子が執筆いたします。大学を卒業後、30年にわたり花の仕事をしてまいりました。開校14年目で教えた生徒さんは延べ2800人、3人を教室開校に導きました。
教室を開校するまでは、企業様向けにアーティフィシャルのフラワーアレンジメントをレンタルする仕事を約18年と現場での経験積んできました。2016年船上フラワー競技会 コンチェルトカップでは優勝をいただきました。
それではフラワーアレンジメントにはどんな基本があるのか、そして基本形を使った自由なアレンジをご紹介したいと思います。
フラワーアレンジメントの基本デザインとは
基本デザインにもオールラウンドとフェイシングの2パターンがあります。
フラワーアレンジメント基本オールラウンドとフェイシング
フラワーアレンジメントの基本デザインはオールラウンドとフェイシングの
2つのパターンに分けられます。
オールラウンド
オールラウンドは360度お花がどこから見ても入っているので、
テーブルの中心など人がどこから見ても良い場所に飾るのが適しています。
フェイシング
バックが壁面や窓などの前に飾り、正面から見るのに適したデザインです。
それではオールラウンドとフェイシングの基本にはどんなデザインがあるのかを見ていきましょう。
フラワーアレンジの基本オールラウンド
オールラウンドの基本には5つのデザインがあります。
・オールラウンド
・オーバル
・コーン
・スクエア
・ダイヤモンド
それでは1つずつのデザインをご紹介いたします。
フラワーアレンジメントの基本形オールラウンド
上から見ると円形、横から見ると半ドーム状になります。
フラワーアレンジメントの基本形オーバル
上から見ると楕円形、横から見ると横長の半ドーム状
フラワーアレンジメント基本形コーンシェイプ
上から見ると円形、横から見ると2等辺三角形
フラワーアレンジメント基本形スクエア
上から見ると四角形、横から見ると2等辺三角形
フラワーアレンジメント基本形ダイヤモンド
上から見るとひし形、横から見ると2等辺三角形
フラワーアレンジの基本フェイシング
フェイシングの基本形は5パターンあります。
・トライアンギュラー
・クレッセント
・ファン
・エルシェイプ
・ホライゾン
それでは1つずつのデザインをご紹介いたします。
フラワーアレンジメントの基本形トライアンギュラー
前から見て2等辺三角形
フラワーアレンジメント基本形クレッセント
前からみて三日月型
フラワーアレンジメント基本形ファン
前から見て扇を広げた形 半円形
フラワーアレンジメント基本形エルシェイプ
前から見てアルファベットのLの形。逆L字のデザインと合わせて、対で飾ることもできます。
ホライゾン
ホライゾンは英語で地平線という意味です。前から見て低い2等辺三角形
フラワーアレンジメントの基本形を使った自由なアレンジ
自由(に見える)なアレンジというのは基本の形を大きくしたり、
小さくしたり、左右のバランスを変えたりなど、
ちょっとしたことで自由にアレンジをしているように見えます。
基本を学んだ先には自由なアレンジに繋がります。
フラワーアレンジメントを自由に楽しみたい
という方は基本を身につけていただければと思います。
それでは基本形がどのような自由なアレンジに繋がって
いるかをご紹介してきたいと思います。
オールラウンドを使ったデザイン
カボチャを使ったハロウィンアレンジ
オールラウンドを
フェイシングのように少し立てて
アレンジをすることで
ギフトアレンジになります。
オーバルを使ったデザイン
フェイシングオーバルにしてサイズを大きくすると
会場装花に使えます
イースターアレンジ
コーンシェイプを使ったデザイン
コーンシェイプを使ったインナーシェイプのトライアンギュラー
にすると大きな会場装花やホールのエントランス飾るデザインになります。
コーンシェイプの中にトライアンギュラーが3面入っています。
トピアリーアレンジ
コーンシェイプの中心と下の方だけお花を
入れたデザイン
ダイヤモンドシェイプを使ったデザイン
クリスマスのキャンドルアレンジ
センターピースとしてテーブルの中心に飾るデザインに
ピッタリです。
壁面アレンジ
フラワーアレンジメント基本形のダイアモンドシェイプのアレンジを
垂直に立てると、壁面を飾るデザインになります。
トライアンギュラーを使ったデザイン
プレゼント用のギフトアレンジ
基本形の2等辺3角形を緩やかなラインを取って
少し山型にしてギフトアレンジ
開業御祝活け込み
クレッセントを使ったデザイン
花器ではなく、壁面用のフローラルフォームを使って
壁面を飾るアレンジになります
スタンド花
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ファンを使ったデザイン
御祝いのスタンドアレンジ
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ホライゾン
会場装花
鳥かごアレンジ
お庭をイメージしたバラのアーチアレンジ
キャンドルアレンジ
裏表の2面にホライゾンを作ってセンターピースアレンジにしました。
Lシェイプ
活け込み
基本形のLをかなり崩していますが、片方を長くして
Lシェイプをもとにアレンジしています。
フラワーアレンジメントの基本、基本をつかったデザインについてのまとめ
フラワーアレンジメントの基本形と自由なデザインが繋がって
いることが伝わりましたでしょうか?
フラワーアレンジメントの基本にはお花を挿す角度や方向など
アレンジが美しく見える技術が詰まっています。
フラワーアレンジメントが早く上達したい、
一人でできるようになりたいという方は
基本から学ばれることが近道だと思います。
基本形をどのように展開すると良いのかは
すぐにできるようにはならないかもしれませんが
経験を積むことでできるようになりますので
学ぶことを継続すると良いでしょう。
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